こんにちは。ばるママです。
突然ですが、わが家はついに犬を飼いました!
飼うまでには数々の課題があり、とても悩みました。
けれど、仔犬を迎えてから約1カ月が経つ今「飼ってよかったなあ」と心から思っています。
この記事は、
・子どもが犬を飼いたいと言い出した
・子どもの希望は叶えてあげたいけれど課題がある
・転勤族だから飼えない
…という方に向けて書いています。
ご自宅に動物を迎えるかどうか検討するための材料にしていただければと思います。
犬や猫を飼うことは教育的にいいんだろうな
ってことはわかってる。
飼ったらカワイイんだろうなとも思う。
でもさ、現実的にいろいろ問題がありますよね。
子どもが「犬を飼いたい」と言い出した
動物好きな子
わが家の次女は動物好き。もふもふしているのがいいらしいです。
お誕生日のプレゼントはいつでもぬいぐるみを所望するので、何種類もの動物だちが彼女のベットの上を占領しています。絵を描くときも、お話をつくる時も必ず動物が出てきます。
静かだな?と思ってこっそり娘を見てみると
猫のぬいぐるみに包帯を巻いて
その子をトントンしてあげていました。
根っからのお世話好きなんだなあと思います。
子どもの教育のためには飼ってあげたい
次女はシャイな性格です。そんな彼女のコミュニケーションを助けてくれているのは動物。先生は動物の話題で話かけてくれますし、友だちとも動物の絵を描いて遊んでいるようです。恥ずかしがりやの9歳の女の子が外の世界で生きていくのに、「動物好き」というアイデンティティがどれだけ彼女を助けてくれているか、はかりしれません。
私は、子どものやりたいことをやらせてあげたいと常々思っています。そんな次女が、満を持して「ペットが飼いたい。できれば犬を飼いたい」と言い出したのです。
正直なところ、次女は3年くらい前からずっと
「犬を飼いたい」と言っていたんです。
私はずっと「飼えたらいいねえ」なんてのらりくらりとかわしてきていました。
でもいよいよ、そんなでは対応できないくらい真剣に言ってくるようになったんです。
「犬飼いたい宣言」に対して私が考えた6つの言い訳
わが家の判断基準の中で、かなりの優先順位上位であるのが「教育」。
次女にとって、動物を飼うことはきっとよい教育になるだろうということはわかっていました。けれどいかんせん課題がたくさんありすぎる!!!下記が私の中での6つの課題でした。
子どもの頃の「犬怖い」トラウマがあって無理
実は私は子どもの頃に近所の犬にお腹を噛まれたことがあります。とても怖かった思い出です。
実家でも犬を飼っていたのですが、その犬も幼心に怖かったんですよね…。40年近く前はあたりまえでしたが、ろくにしつけもせず、人間の残飯を与えて、檻の中で飼っていました。犬に罪はないのですが、本能のままに生きているからよく吠えて、小さな子どもにはちょっと怖かったんです。
実家で飼った2代目の犬は、毛の長い当時人気の犬種シェットランドシープドッグでした。ドッグフードを与え、ブラッシングをしたりして、少しペットっぽく飼うようになりました。小型犬で人懐っこい犬種だったので、私の中での恐怖はだいぶ減りました。共働き家庭で一人で留守番をすることが多かった私は、悲しいことも嬉しいこともその犬に話しかけていた記憶があります。
こんな犬遍歴のある私は、犬の怖さと、犬との心の交流を両方体験していました。小型で毛の長い犬種の犬は、気持ちが通じるなという感覚がありますが、噛まれた犬や1代目の犬と似ている「原始的な犬」といわれる犬種(オオカミに近いカタチの犬)は正直まだ怖いです。
結果、わが家はトイプードルを飼いました。あまり大きくならない、明るく穏やかで人なつっこい性格のため、初心者でも飼いやすい犬種なのだそうです。個体差はあるにしても、犬種でおおまかな性格がわかるそうなので、調べてみるのもよいと思います。
犬?猫?何飼う?どこからどうやって飼えばいいのかわからないから無理
犬はちょっと怖い。怖い上に毎日お散歩をするのが大変!猫ならなんとかなるかも?お友だちの家はうさぎを飼っていたな。ハムスターを飼っている家もある。あ、魚もありかな?そんな思考がぐるぐるしました。
また、お迎え方法も「ペットショップ」や「保護犬保護猫」など複数あります。
保護犬保護猫なども検討しましたが、現在タイに住んでいる私たちには言葉と法律、文化の壁がありあきらめました。日本在住だったら、保護犬猫ちゃんをお迎えしたかもしれません。
そんなこんなで飼い方以前に、迎え方もわからず右往左往しました。
私は犬を飼っている日本人の友人に片っ端から聞き込み調査をしました。バンコクでは、トリミングサロンでブリーダーさんを紹介してもらい、犬を迎えていた人がほとんどでした!
ですので我が家もそうしました!
お金がないから無理
習い事、旅、経験など、子どもの教育への投資の優先順位が高い我が家ですが、それにしても費用がかさみそうだと考え、うろたえました。
ざっと計算してみます。
・初期費用…購入代、予防接種費用、ケージ(柵)などの各種グッズ代 → 30万円程度
・毎月の出費…食費とトリミング代 → 1万円~1万5千円/月
・臨時・緊急時費用…旅行のなどのペットホテル代 、病気やケガなどの際の病院薬代 →不明
初期費用におよそ30万円。プラスして、毎年20万円程度以上のランニングコストがかかりそうです。考えただけ恐ろしくなりました。
費用は、動物好きな次女の教育費として考えることにしました。月1万5千円の習い事を約3年間するとして初期費用を捻出。教育費ならお金が湧いてくるわけではないのですが…。単に気持ちの問題です…
賃貸住まいだから無理
我が家は転勤族。賃貸物件で、動物可の物件はとても少ないです。今住んでいるバンコクでは物件全体の5%と言われています。日本でもおそらくそれぐらいでしょう。ですので、動物を飼っていると引っ越しする時に選択肢がすごく狭まってしまいます。それでなくても転勤は急に言われることが多くて家探しが大変なのに…。
ただ、幸か不幸か、今住んでいるのがたまたまペット可物件でした。いずれくる引っ越し時の問題。狭い選択肢での賃貸物件探し&引っ越し時の輸送は、これも資金での解決になるのかなと思います。は~
結局ここもお金の問題ですよね…。
でもね、ペット可物件には、意外な利点がありました。
我が家はペットを飼っていなかったのに、たまたまペット可物件に住んでいたのですが。周りに散歩用の公園や自然が多かったり、オーナーや入居者が優しい人が多かったりという特徴があるんです。我が家のように自然好き、子育て中のご家庭には、賃貸住宅選びの選択肢としてアリだなと思いました。
旅行に行けなくなるから無理
旅行に行けなくなるから無理というのは2つの観点があります
1つ目はかわいそうだから。2つ目はお金がかかるから。
かわいそうというのは、自分が子どもの頃のペットホテルは小さなケージに閉じ込められてただ物を預かるように扱っていたホテルがほとんどでした。だからかわいそうで預けられなかった。
けれど最近のペットホテルは、まるで幼稚園のように子犬たちを預かってくれて、みんなで庭をかけ回っているようなのです。SNSに毎日犬たちの様子をUPしてくれたりして、安心して預けられそうだなと思います。けれどもやはりそういうのは金額が高くて、1泊3000円~ぐらいしてしまいます。そう考えると旅行に行けなくなるというのは本当だなとと思います。
小学生には無理
昔実家で犬を飼っていた時に、たまにまわってくるお散歩当番(散歩担当の父が出張の時など)が私には結構辛かったんです。朝は眠いし寒いし。散歩に行けば気持ちがいいのはわかっているのですが、いつもより30分早起きしなきゃならないのが辛かった(笑)。
それで、お散歩当番をさぼってしまったことがあったんです。家族はもうみな出かけてしまっているから、お散歩をさぼっちゃったのは自分と犬しか知らないので、誰にも怒られない。でもすっごい罪悪感があるわけです。それで学校に行ってからも一日中後悔したりして、学校から帰ってから「ごめんね」なんて謝りながらお散歩に行った記憶があります。そんなダメダメ小学生だった私は、「子どもに犬のお世話は無理」と思っていました。
「自分が犬飼いたいと言ったのだから自分で全部お世話しなさい」と子どもに言いたくなりがちですが。命のお世話って大変ですよね。だから、減点方式じゃなくて、命をお世話する中で家族みんなで色々なことを経験していければいいかな、と思うようになりました。
動物を迎える練習が続く
無理な理由ばかり6つも並べて数えていた私に、あるきっかけが訪れます。
お友だちのハムスターを預かる
旅行に行くお友だち家族から、ハムスターを1週間お預かりすることになったのです。動物好きな次女は大喜び。茶色と白の毛のゴールデンハムスターです。お世話はほとんど必要なくて、暑すぎないように空調に気をつけて、1日1回餌と水を確認するだけ。そして「元気にしてるかな?」と覗く程度。
それでも、わが家に「生き物がいる」という存在感はすごく大きかった。出かける時には「行ってくるね~」なんて声をかけてみたり、夜にごそごそと音がしているとついのぞきに行ってみたり。家族みなが、通りがかりにハムスターに声をかけていました。
お友だちのハムスターを譲り受ける
その後、別の方から今度はハムスターを2匹譲り受けることになりました。
現在私たちはタイに住んでいます。タイでの日本人のお友だちも駐在家庭。会社の都合で日本へ帰国することになったけれど、飛行機にハムスターを乗せることができないので、どなたか譲り受けてもらえませんかということでした。
ハムスターお預かり経験があった我が家は「うちでよければぜひ」と譲り受けました。今でもこの2匹は元気に暮らしています。
犬との生活を体験する
動物練習はまだまだ続きます。
夏休みにオーストラリアに旅行に行たったのですが、その時に「Airb&b」という民泊を利用しました。その民泊は色々な条件の民泊を選べるのですが、私たちはワンちゃんのいるお家を選びました。海岸に住む老夫婦が、犬と暮らしている家でした。そしてその犬が本当におりこうさんだったんです。ゲストである私たちを、家の裏のビーチまでしっぽフリフリ案内してくれて、一緒に遊んでくれるんです。
動物好きな次女にとっては夢のような体験でした。その家に5泊した経験が、犬との暮らしの原体験になっていきます。
転勤族、犬を飼う
いろいろ無理難題はあるけれど、
最後は「えいや!」と後先考えずに
犬を迎えちゃったという
なんの参考にもならない話です。
すみません。
子どもが「犬を飼いたい」と言ってから、このような動物とのご縁が次々に舞い込んできた我が家。
「6つの無理」があったのですが、心理的な「無理」はこの練習を経てだいぶ克服していきました。まず、私の中での「犬怖い」の気持ちが薄れました。また、子どもが安定的にハムスターのお世話をする姿を見て「この子は(ダメダメ小学生だった)私と違って動物のお世話ができそうだ」と信頼できたことも大きかったです。
そして、心理的な問題意外はすべてお金で解決できるということもわかりました。一番の問題は「お金の工面」ですが。犬の寿命はおよそ15年。次女がいま必要としているのは動物との生活。習い事をひとつするつもりで、教育資金で工面しよう、と落ち着きました。教育資金に分類したからといってお金が湧いてでてくるわけではないのですが、あとは頑張って働くしかないですね。
子どもを産んだ時と一緒で、将来にわたるすべてのお金の工面ができていなくても「えいや!」で迎えてしまうしかないのかなと思って、決心しました。
これからの犬との生活を楽しんでいきたいと思います。