国立小学校受験で合格したわが家が、「塾」「幼児教室」へ行かなかった理由

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小学校受験を考えた時にまず頭に思い浮かぶのが「塾・幼児教室どうする?」ということではないでしょうか。

ばるママ

わが家はいくつかの理由で「塾」「幼児教室」に行きませんでしたが、
その決断をする前にはすごく悩みました


結果的に娘は「塾」「幼児教室」に通わずに、国立大学附属小学校に合格しました。
娘が合格したのでよかったのですが、もし不合格だった場合には行かなかったことを後悔したかもしれません。そこで、我が家が「塾」「幼児教室」へ行かなかった理由と、行った場合のメリットデメリットを整理してみたいと思います。

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「塾」「幼児教室」に行かなかった理由

まずは、なぜ我が家が「塾」「幼児教室」にかなかったかという理由です。理由は3つありました。

国立附属小学校のみの受験だった

わが家が住んでいるのは地方都市。県内には、国立大学附属小学校が1つと、私立小学校が1つしかありません。私立小学校は我が家の好みに合わなかったので、国立大学附属小一本での受験を考えました。もし不合格だった場合には、公立の小学校へ行けばいいやという、気軽な気持ちでの受験でした。
また、その国立小の受験には「筆記試験」がなく、「行動観察」と「親子面接」のみでした。そのため「塾」や「幼児教室」での受験対策は必要ないと考えました。

受験したのが第1子だった

第1子なので「ご縁がなければ地元公立へ」という決断ができていました。
もし第2子以降で上の兄弟が既に受験に合格していたら「下の子だけ不合格は可哀そう」と思い万全の対策をするために行かせたと思います。

金銭的理由と時間的理由

我が家は、夫が普通の会社員で私はゆるパートです。そのため、多額な投資はできないという理由がありました。 また、受験しようと思いたったのが年長さんの10月、受験が12月だったということもあります。
「2か月だけ通わせてみよう」と思って問い合わせたところ、「入学金3万円+受験前の特別講習、面接練習」でたった2か月で10万円近くかかるとのことでしたのであきらめました。

「塾」「幼児教室」に行くメリット

我が家は長女の受験では「行かない選択」をしましたが、受験を終えてみて、3歳年下の次女の受験の際には「塾に通わせよう」と思いました。そう思った理由とともに、メリットデメリットを書いていきたいと思います。

受験の練習ができる (子どものタイプによる)

まずは、勉強面など受験対策ができるのが一番大事ですよね。
ペーパーテストが行われる私立小学校受験の場合は、字が書けたり、筆記試験に回答できることが必須なので、塾や幼児教室へ行った方がよいと思います。

文字や数字の練習だけではなく、椅子に座る練習や挨拶の練習なども大きいと思います。
座って話を聞く、知らない大人と適切にコミュニケーションをとるということは、小学校受験の年齢ですと個人差が非常にあります。わが家の長女は誰とでもおしゃべりできるタイプですが、次女は恥ずかしがりやで苦手な部分です。

5歳6歳の時点で恥ずかしがりやだからといって、学力や能力には関係ないことだと私は思っていますが、受験ではそこが重要になってきます。一朝一夕で克服できるものでもないですが、単純に「面接対応スキル」を練習することは有効だと思います。

ですので、知らない大人とコミュニケーションがとれるタイプの子は面接対策として塾へ行く必要はないですし、苦手な子にとっては面接練習をしてもらえることは大きなメリットだと思います。

情報収集ができる

次がコレ。情報収集です。特に地方の国立大学附属小学校についての情報はネット上にほとんどあがっていません。
行きたい学校に通っている知り合いがいれば色々教えてもらえますが、そうでない場合には内情が全くわからないということになります。

幸いにも私は仕事関係の知人に色々と教えていただくことができました。
知り合いと言っても幼稚園・保育園のママ友などですと、子ども同士が受験のライバルとなってしまう場合もあり、なかなか聞きづらいですよね。

受験に関する情報というのは、例えば受験当日の流れやおよその倍率、当日の服装などについてです。
それらの情報が手に入らない時は、塾や幼児教室は懇切丁寧に教えてくださるので、大変ありがたいと思います。

「塾」「幼児教室」へ行くデメリット

国立だけの受験なら、コスパは考えもの

デメリットとしては、やはり経済的な負担が大きいというのが一番です。

私立小学校受験の場合でしたら筆記試験が必須ですから、筆記問題への練習方法などについて塾で教えてもらう必要があるでしょう。(また、私立小学校に行こうというご家庭は、経済的にも余裕があるはずです。)
我が子が受験した国立大学附属小学校では、筆記試験は一切行われませんでした。文字を書いたのは名前だけだそうです。

そして、コスパで考えた時には、私立も受験される場合ですといくつか受験してどこかしらに合格、入学される場合が多いと思います。一方で国立小は、抽選が行われる場合もあり、一生懸命努力して学力をつけても必ずしも報われないことが多いです・・・。
つまり、コスパを考えた時に「元が取れる保証がない」と言えます。

私立と併願の場合には塾や幼児教室へ行った方がメリットが多そうですが、わが家のように国立一本勝負の場合には、塾へ行く必要は必ずしもないと言えます。

子どもらしさの喪失

子どものタイプにもよりますが、「勉強」を始めてしまうことで、“子どもらしさ”が失われてしまう子がいます。言われたことをやる、苦しくても頑張れちゃうタイプの子は特にその傾向があるのではないでしょうか。

わが子が通った地方の国立附属小学校は、大人しい優等生タイプの子もいましたが、子どもらしくイキイキとした活発な子も多かったです。学校によって、育てたい子どものタイプは異なります。
もし、受験する学校が求める子ども像が、「子どもらしく元気いっぱい」のような子の場合は、子どもらしさを過度な塾通いでつぶしてしまうのはもったいない気がします。

中には「自分は他の子とは違う小学校に行くんだ!」という気持ちが強くなりすぎて、他の子をバカにするような気持ちになってしまう子もいるそうで、そのあたりも要注意です。

もしお子さんが、勉強で好奇心を刺激されてますます目を輝かせるようなタイプの子でしたら、塾や幼児教育での勉強も受験対策だけでなく、その子の才能をさらに伸ばす助けになりそうですね。

時間と余裕の喪失

塾へ行くとなると、平日の遅い時間か、土日などの休日に行くことになります。これは、子どもにとっては大人が考える以上の大きな負担だと思います。

また、兄弟姉妹などがいると、その子たちにも負担になる場合も考えられますし、何よりママが大変で余裕がなくなるでしょう。週1回の国語だけ、と始めたけれど、あれよあれよと毎日塾通いになってしまうお友だちもいました。

「やったほうがいい」にはきりがありません。勉強など成績が数字で表れるものは成果が出やすくお金も時間も投資しがちです。けれど、親子の温かいコミュニケーションの時間や、子ども時代ののんびりした思い出にも、やはり大きな価値があり、目に見えなくても本質的な子どもの成長につながります。

「やらない方がいい」という視点も持ちつつ子どもを観察してみると、決断がしやすくなると思います。

まとめ

わが家が塾へ行かなかったのは、国立一本だったこと、経済的時間的に余裕がなかったこと、また知人から情報を得られたというが理由です。

また、長女は比較的早熟で、大人と話をしたり公共の場で座っていたりができるタイプだったこともあります。

ただし、次女が同じ国立大学附属小学校を受験をするとしたら、塾へ通わせたと思います。
次女は恥ずかしがりやなので、塾で「場慣れ」させるのがよさそうだなと考えたからです。(結局、転勤になってしまったので、次女は受験をしませんでした)

子どものタイプ、経済的時間的にどうか、日々の送り迎えなどはできそうか。私立との併願か単願か。受験の情報は入手できそうか。

このあたりを考えて塾を利用するかしないかを考えるとよいと思います。


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