こんにちは。
サバイサバイ教育移住ブログを運営しています ばるママと申します。
わが家は、長女が国立大学附属小学校を受験し合格しました。
そして、2年間通っていました。
この記事は、小学校受験させたいな~でも少し迷うな~と思っている方向けに書いています。
・周りに受験している人がいなくてイメージがわかない
・メリットはわかるけど、デメリットって何かあるかな?
・合格した場合のその後の生活イメージがつかない
・子どもが2人いるけど、2人とも受験させるのかな…
と迷われている方のお力になれると思います。
わが家は国立小学校に娘を通わせてみて、素晴らしい環境に感激することが多かったのですが、実は困ったこともいくつかありました。
通学していました、と書いたのは現在は退学してしまったためです。
夫の海外転勤に帯同して家族で海外に来ており、やむなく退学しました。現在は通っていないからこそ、冷静に振り返ることができると思っています。
そんな私ばるママが、国立小学校にわが子を通わせるメリットとデメリットを親目線で書いていきたいと思います。
わが家が住んでいたのは地方です。
県内には私立の小学校1校と、国立附属小学校が1校。
ほとんどの子どもが公立小学校へ通う地域でした。
都市部とは少し事情が違うと思いますのでその点ご了承くださいね
国立附属小学校へ通うデメリット
まずはデメリットから書いていきます!
なぜなら、子育ての中で経験する数々の選択って、それがよかったのか悪かったのか子どもが大人になるまでわからないことがほとんどだと思うからです。
でもデメリットはある意味、速攻性があります。
困り事は、リアルタイム!
わが家の「これは困ったな」とか「事前に知っておくべきだったな」と思ったことを書いていきますね。
①預け先がない
・学校併設の学童がなく、放課後の預け先がない!
・カレンダー以外の休みや早帰りが多い!
②第2子以降どうするか
③周りからの批判
この他にも、「通学が大変」「近所の友だちができにくい」などもありますが、
このあたりはなんとなく予想がついていると思いますので、大事なポイントではありますがこの記事では省きました。
では、詳しく見ていきましょう。
①子どもの預け先がない問題
学校併設の学童がない!
国立大学附属小学校(また多くの私立小学校)って、併設の学童がないんです。
学校によってさまざまではありますが、娘たちが通っていた国立小には少なくともありませんでした。
受験説明会の際に教頭先生がこうおっしゃっていました。
「国立附属小学校は”地元がない”のです。地域や近所の大人が助けてくれない分、親御さんの負担は大きくなることを覚悟してください」
確かに、学童や通学班、交通の見守りボランティアさんって、地域の大人たちが子どもたちを見守ってくれる仕組みなんですよね。
国立附属小学校や私立小学校には、そのような見守ってくれる「地元」がありません。
逆に言うと、せっかくある地域の大人たちが見守ってくれる仕組みから、自ら飛び出してしまう行為なんです。
ですので、それぞれの親が自分の子どもを見守ることになります。
地域のメンバーから抜け出しているカタチになるので、市町村の行政サービスを含めて、地域の恩恵をうけられない側面があります。行政サービスとは、学童、補助金、体験イベントのようなものも含まれます。
1年生ではじめての夏休みに、預け先も遊びに行く先もなくて困ったわ。
例えば「夏休み子ども自然体験教室 参加費100円」みたいな地域イベントの情報が入ってこないの。交渉すれば参加できることがほとんどだけど、「国立や私立に通う子どもは市区町村の子育て支援対象から外れてしまっているんだな」と感じることが多かったわね。
併設の学童がないので、学校終わりに子どもを預けられる場所がないということです。
そのためどうするかというと
・民間の学童を見つける
・子どもが一人で行ける習い事を見つける
・預かってくれる人を探す
・親か保護者(おじいちゃんおばちゃん)が常にいる
・子どもが一人で過ごす
…となります。
自分が子どもだった頃のように、子どもが一人でふらふら遊べたら一番いいと思うのですが。
子どもがふらふらするのが難しい時代ですよね。
国立小学校や私立小学校に通っていると近所にお友だちがいない場合が多く、
お友だちと適当に遊ばせておくというのも難しいので悩ましい問題です。
ちなみに我が家では、娘が1年生の時は私が帰宅時に家にいるようにしていました。
2年生からは、近くに民間学童ができたのでそこに通わせました。
しかし、この民間学童は立ち上がったばかりで何かと使い勝手も悪く(笑)
利用しているのは我が家ともう1人のたった2人でした。でもでも、大変助かり感謝しています。
カレンダー以外の休みや早帰りが多い
共働きのご家庭は特に気を付けなければならない点がこれです。
公立の小学校より、休みや早退が多い!ということです。
国立小学校は、研究や教員育成を目的としていますので、「授業研究会」なるものがたびたび開催されます。他の学校から先生方が見学にいらしたり、逆に先生方が勉強のために出張されることが多くあります。
そういう時、生徒の下校時間は遅くなったり早くなったり…
日頃、民間学童や習い事などを駆使してパズルのように子どもの放課後をスケジューリングしている場合、こういうイレギュラーなことで破綻します(笑)。
その他、受験日や受験準備の日などもあり、公立の子どもたちが登校する日にわが子だけはお休みということもままあります。民間学童や地元の習い事は地元の学校のスケジュールを元に予定が組まれているため、ここでも破綻します。
子どもの学校スケジュールが発表されたら、それを熟読・解読して四方八方に早めに相談したり調整したりすることが必要になってきます。
おじいちゃんおばあちゃんなどが近くにいらっしゃる場合はとても助かりますね。我が家は転勤族で実家が遠かったので、鬼の形相(笑)でスケジュール管理をしていました。
そうそう、一緒に入学した家の近いお友だちの保護者と仲良くしておくのも有効です。お迎えをお願いしたり、逆に我が家でお預かりしたり、ということもして、協力して乗りきりました。ママ友には感謝してもしきれません。
高学年になれば、本人が解決できるようになってきますが、とにかく低学年のうちは、スケジュール管理命です。
②第2子以降どうするか問題
実は、多くのママパパが悩むのがこれです。
お子さんがお1人ならよいのですが、第1子が国立附属や私立に通った場合、
第2子はどうする?という悩みです。
特に、第1子がおりこうさんだった場合はなおさらです。
受験をする6歳頃というのは、発達の個人差がものすごく大きいので、
第2子を見ていて「この子は小学受験にむいてないかも」と思うことって結構あるみたいです。
わが家も、長女はおしゃべりでハキハキとした社交的なタイプで、
言ってみれば面接向きな子でした。
大した対策もせずに受験に合格してしまいました。
しかし、次女は人と目を合わせて挨拶するのにすごく勇気がいるタイプ。
物事の理解力などは長女に引けをとりませんが、いかんせん面接には向いていません。この子を受験させるのは、ちょっと無理がかかりそうだな…と思いました。
わが家の場合は、夫の転勤で次女の受験前に転居してしまいましたので、第2子受験問題はなし崩し的に解決してしまいました。
しかし周りを見ると、第2子も受験を頑張って合格した子、第2子は残念ながら不合格だった子、第2子は受験しなかった子など様々です。
また双子で、片方は合格、片方は不合格だったというご家庭もありました。子どもが複数だと問題も複雑化していきますよね。
③周りに批判される問題
これね。
小学校受験って、結構周りに批判されますよってことです。
親子で一生懸命頑張って合格して晴れて入学!って時の意外な盲点です。
この記事を読んでくださっている方は
「子どもにいい環境を与えてあげたい」と前向きに考えていらっしゃる方がほとんどだと思います。だからこそ、小学校受験を考えているわけです。
しかし、世の中には色々な考え方の方がいます。
「子どもに悪い環境を与えたい」と思っている親はいないと思いますが、”いい環境”とは何かと考えた時にその中身は本当に様々なのです。
なので、例えばこんな批判を浴びることがあります。
・受験で受かった子ばかりの中で育つと世間知らずになるよ
・小さい子に受験させるのは可哀そう
・電車やバスで通学するなんて可哀そう
・子ども時代からストレスをかけて可哀そう
・勉強ばかりさせて可哀そう
・親戚がよく思わない
・お高くとまって感じ悪い
・地元の公立を見下している
・親の見栄じゃないの?
・・・・・
などなど。
数え上げたらきりがありません。だいたい「子どもが可哀そう」って言われるんです。
直球で批判してくる人は少ないですが、「心配だね」みたいな感じでオブラートに包んで、まあまあ言われました。
気にしなければいいのですが、動揺してしまうのは事実なんです。
特に、子どもが「学校に行きたくない」と言った時とか、通学に疲れているように見える時に、こういう周り声がグサッとささってきます。
特に地方だと親世代でも周りに小学受験、中学受験する人など皆無。
小中は当然公立、高校は県立、が基本コースだと思っている人が多いので、こういう批判的な見方は多いと思われます。
そして、身内からの批判や心配の声も多いです。
実家や義実家、義理の兄弟姉妹などからのストレートな批判や心配は精神的に結構堪えます。覚悟しておいた方がいいと思います。
私は批判対策に
「娘がベレー帽をかぶりたいって言うので受けてみたんです。」
とニコッと応えるセリフを用意していました。
(娘の通った国立附属小の制服はベレー帽でした)
わが家の場合は、本当に娘がそう言ったのもありますが。
サラっと爽やかに迷わずに言える軽い応答を用意しておくとストレスフリーです。
批判してくる人相手に、小学校を選ぶ必要性や子どもを受験させた本当の理由を、誠心誠意説明する必要はないと思います。
爽やかに対応できるQ&Aを持っておくことで、変に謙遜する必要もなくなるし、マウントとったのとられたのと変な空気感になることも避けられます。
でも、これはあくまで親や他人からの批判です。
パートナーである親同士はしっかり事前に話し合って家族全員が納得しておくことをお勧めします。
国立附属小学校へ通うメリット
メリットはたくさん沢山感じました!
・お友だちが素敵
・先生たちが熱心
・娘本人が行きたいと言って受験したので本人が嬉しそう
・親御さんたちが教育熱心で子ども思い
・学校全体がいい雰囲気
・行事へ取り組みが熱心
・上級生がとてもよく面倒をみてくれる伝統
・吹奏楽など部活が活発
という感じでしょうか。
娘のお友だちが読書好きだったり、ピアノが上手かったり、明るく朗らかだったりといい影響を沢山もらいました。
入学してからの同級生のご家庭がみなさん
子どもへの愛情にあふれていて
とてもいい環境だなと思いました
2年生までの感じでは、イジメもなかったですね。
高学年になると多少のいざこざはあるみたいですが、学校がきちんと対応してくれると聞きました。
また、国立小学校附属の先生は県内の公立の先生の中で熱意のある先生が志願して、選ばれて、期限付きで在任されるそうです。
そのため、先生方は本当に熱心で誇りを持って生徒たちと関わっている様子が見てとれました。
どんな環境でもやっていける子はいいと思うのですが、わが子は周りからの影響を受けやすい子なので、いい先生に巡りあえる確率が高まるというのは、かなり大きなメリットだと感じました。
まとめ
そんなわけで、親の手間ひまが余分にかかるというデメリットはありますが、子どもがお友だちや先生からいい影響を受けて成長できるというメリットを総合的に考えると、わが家は国立小に通わせてよかったと思っています。
子どもの放課後対策などスケジューリングは大変でしたが、それにあまりあるいい経験をさせていただきました。
娘もそう思っているみたいです。途中で転校してしまったのが残念でした。
デメリットはいくつかあるものの、事前に知っておけば対策ができます。
①子どもの預け先がない
②第2子以降どうするか
③周りからの批判 です。
でも、地元の公立小学校へ通っていもそこでも素敵な毎日が待っていたかもしれません。こればっかりは同時に両方やってみるわけにはいかなかったのでわかりません。
親子でよく相談して、その時その時で納得しながら進んでいくといいのかなと思っています。