10歳と7歳の娘に、毎日問い詰められています。
「サンタさんって、本当はママとパパなんでしょう?」
「だって去年のクリスマスはプレゼント遅れたし」
「だって、アップルウォッチが欲しいと言ったら、ママが『サンタさんはアップルウォッチくれないと思う』って言うし」
「本当はサンタさんっていないって〇〇ちゃんが言ってたよ」
毎日毎日問い詰められるので、
12月のある日、私は言ってみました。
「大正解!サンタさんはママとパパでした~!」
すると、7歳次女の顔が歪み「聞きたくなかった~」と、
見たこともない本当に悲しそうな顔で泣き出しました。
そうか。そうだよね。
7歳はまだ住んでいる世界が違うよね。
ママの言い方が乱暴だった。ごめんね。
そして、その日の夜、布団の中でこんな話をしました。
サンタクロースはパパとママなの?についての話
サンタさんはいるよ。
間違いなくいます。
だって、世界中の人が知っているんだから!
フィンランドだったかな。
デンマークだったかな。
ヨーロッパの北の方の、もみの木が沢山生えていて、雪がいっぱい降る国にサンタさんはいるんだよ。
白いおひげで、赤い服と帽子をかぶったおじいさんのサンタさんだよ。
サンタさんが一人なのか、それとも何人もいるのか。
それはママも知らないの。
サンタさんは一人だけ、って言う人もいるし。
サンタさんがいっぱいいる村があるっていう人もいる。
サンタさんを小人さんが助けているという人もいる。
サンタさんって、不思議な謎に包まれているのよ。
トナカイさんのひくソリに乗って、夜空を飛んでいるのを見たことがある人もいると思う。
ママは残念ながら見たことがないんだけどね。
ところで、サンタさんがパパとママかって話だけど。
実は、大人になるとサンタさんのお手伝いをすることができるの。
これは本当は内緒なんだけど、2人はうすうす気が付いてしまって気になっているようだから
本当のことを話すね。
今年は2人が欲しいプレゼントがなかなか決まらないよね。
アップルウォッチが欲しいって言うから、
サンタさんはアップルウォッチはくれないと思うよってママが言ったら
ママがサンタさんなんじゃないかと思ったんだよね。
今年は、実はサンタさんから頼まれたのよ。
こんな風に頼まれたの。
サンタさん「長女ちゃんと次女ちゃんは、まだプレゼントが決まらないみたいだね。
ところで、ママに聞くけど、長女ちゃんと次女ちゃんは幸せに過ごしているかな?
みんな健康で、お金や食べ物に困ってなくて、戦争のない場所で、一日に何回か笑って元気に過ごせているかな?」
ママ「はい。みんな元気で幸せです。お陰さまで戦争もなく。お金も食べ物もなんとか大丈夫です」
サンタさん「そうしたら、今年の長女ちゃんと次女ちゃんのプレゼントは、ママとパパにお願いしてもいかな?」
ママ「はい。わかりました。いつもありがとうございます」
こんな感じ。
サンタさんは、戦争や災害で大変なところにいる子どもや、お父さんお母さんがいない子ども、寂しい思いをしている子ども、お金や食べ物に困っている子どもたちに、優先的にプレゼントを届けなくちゃならないから。
大丈夫そうな子の場合は、パパやママにお願いされることがあるのよ。
会って話したのか?って。
違うの。
ママはサンタさんに会ったことはない。
でも、サンタさんと通じ合えるんだ。
会話はできるの。
子どもはサンタさんからプレゼントをもらえるでしょう?
大人はサンタさんと通じ合えるのよ。
長女ちゃんも、次女ちゃんも、大人になれば通じ合えるようになるかもしれないね。
・・・・・・・・
次女「よかった!サンタさんいるんだね。 あとさうち、早く大人になりたい。大人になって、サンタさんとお話できるか試してみたい!」
12月のある夜の話でした。
子どもたちに本当のことを話して、と問い詰められている全国のパパとママへ。