海外転勤・親子留学の子どもに「英検」をすすめる3つの理由

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こんにちは。ばるママです。
私は夫の海外転勤に帯同して、現在タイのバンコクに住んでいます。

娘たちはバンコクインターナショナルスクールに通っています。
小5の長女は英検2級合格、小2の次女は英検3級に合格をしました(移住後2年)

もし今、下記のような心配をお持ちでしたら、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
・子連れでの海外移住が決まった
・子どもをインターナショナルスクールもしくは英語圏の現地校に通わせる
・海外に行けば自動的に英語はのびるはず
・親は英語力に自信なし
子どもの英語力を伸ばしたくてさまざま検討中
・海外移住後って、子どものメンタルは大丈夫かな

この記事では、英語ゼロからインターナショナルスクールに通った娘2人の英語力と、娘のお友だちの英語力なども交えながら、インターナショナルスクールに通う子どもの英語学習とメンタルサポートについて書いていきます。

ばるママ

海外移住すれば英語ができるようになる!
そう思って、高まりすぎてしまうのが子どもの英語力への期待。
英語力向上親子のメンタルケア
「英検」がおすすめだよというお話です

Contents

「英検」を受験をした方がいい3つの理由

海外転勤や親子留学をした場合、子どもへのサポートは必須だと、私は考えています。そのサポートとは大きく分けて2つあり、語学学習サポートメンタルサポートです。
サポートなしでも大丈夫な子もいるかもしれませんが、それは一部の天才的な子が周りの環境にも恵まれた時だけにおこる稀有なケースだと思っています。
我が家のように普通の家庭の普通の子どもには、やはり意識的にサポートしてきてよかったなと思っています。

英語力の向上のため

子どもが小学1年生以上ではじめて外国語の学校へ行く場合、家でも英語学習をサポートしてあげるのがよいと思います。理由は、小学1年生くらいから概念的な単語が必要になってくるからです。

例えば「今日は何月何日何曜日」というような、日付や曜日というのはとても難しい概念なんですよね。大人からするとあたりまえのことですが、実は日本でも先生が毎日黒板に書いてくれて、みんなで唱和したりして、だんだん覚えていく概念なんですよね。母国語でも学校で習います。
また、音と文字を結びつけるのも、学習のたまものなんですよね。

小学校入学以前の年齢の場合は、人とのやりとりや自分の欲求を言葉にしていればよかったのですが、学校にはいるとさまざまな概念を学習することになります。その大事な概念的思考を学習する時に第2言語で生活するのであれば、親が少しサポートしてあげるとよいということです。

英検5級ですと、子どもの生活に必要な単語が整理されていますし、曜日や時間、場所についての単語も整理されています。英検5級の受験のために一緒にテキストを解いてみると、子どもの英語理解度を親が知ることもできます。

もう少し、年齢が進み、英語力向上をした時にも英検受験のための学習は有効です。
長女はインターナショナルスクールに2年通った時に2級を受験しました。英語の聞き取りやスピーキングはだいぶできていまいたが、英検の勉強をしたところ、読解力の低さや単語学習に偏りがみられました。英検に出てくる単語は、学校で使う用語が多いため、英検学習は学校生活の補填的学習にもなりました。

メンタル・自己肯定感を保つため

「子どもは大丈夫、すぐ慣れるよ」という言葉は、半分正解で半分は間違いだと思います。
子どもだって、それなりの努力が必要で、楽してペラペラなんてことはないのだな、ということが実感です。インターナショナルスクールでの英語生活は、自尊心の喪失との闘いです。日本では勉強ができる方で、活発なタイプだったのに、英語生活の中ではまるであかちゃんみたいに何もできなくなってしまうんです。だんだん英語がわかるようになってきても、

親子関係を良好に保つため

子どもに期待することはいいことですが、期待が高まりすぎて子どものことが見えなくなるのは避けたいですよね。語学力は見えにくいので、ついつい期待が高まりすぎてしまいます。親が英語が得意な場合は、目指すレベルが高いために多くを求めすぎてしまいがちです。また親が英語が苦手な場合は、英語

我が家のこと(タイのインターナショナルスクールに通う2人の娘)

娘たちの英語レベルを下記にお伝えする前に、私たち夫婦の英語レベルです。
夫は仕事で英語を使用することもあるようですが、ペラペラという程ではないようです。大学受験で英語が得意だった日本人の典型タイプだと思います。
私は、大学受験で英語が苦手だった方の日本人の典型、くらいです。ですので、このブログを読んでくださっているみなさまよりしゃべれないと思っております。
そんな私たち家族の、家庭内での会話は100%日本語です。

わが家の英語力 インターナショナルスクール入学前

  • 長女(8歳)  
     近所の英会話スクールに週1回、2年ほど通っていた。
     挨拶や身の回りの単語は少し理解。
     英語の歌や遊びは好き。
     アルファベット26文字は、ABCの歌の順序通りには読めるが書くのはあやしい。
  • 次女(5歳)
     幼稚園で週1回英語の時間があり、季節の単語や英語の歌などは聞いたことがある。
     英語は好きではない。
     シャイな性格で、日本語での挨拶も恥ずかしいのだからHelloなんてとても言えない…

わが家の英語力 インターナショナルスクール入学約1年8カ月後 ※うち登校したのは約11カ月  

            ※他の期間はコロナのためオンライン(3か月)日本へ一時帰国(4か月)夏休み(2か月)

  • 長女(10歳)
     英検準2級合格
     先生やお友だちと会話はほぼ困らない
     授業レベルの読み書きはまだ苦手
  • 次女(8歳)
     英検5級合格
     簡単な絵本はフォニックス読みで読めるように
     先生の言っていることは(ジェスチャー込み)で理解できる
     困ったことがあれば先生に(ジェスチャー込み)で伝えられる
     お友だちとのやりとりも少しずつできるように

インターナショナルスクールに関するブログを書いていらっしゃる方は、パパやママが英語が喋れる方が多いのですよね…。おうちで子どもたちに教えてあげられるし、先生とのコミュニケーションもなんなくとれてうらやましい限りです。
その点、我が家はだいぶ不利で、子どもたちも苦労していると思います。
その分、家族みなで「英語を一緒に勉強する」というスタンスで英語学習に取りくんでいます。

英語サポートの方法

では、英語のサポートはどのようにしているかということも書いていきます。

英語学習は下記の3点でサポートしています。
「子どもは、外国語を自然に覚える」という人もたまにいるけれど、我が子を見ている限りではやはり子どもは子どもなりに努力して覚えていっていると思うのです。

1.インターナショナルスクールのEAL

わが子が通う学校では英語が母国語でない子向けのプログラムがあります。
EALとはEnglish as an Additional Language の略で、以前はESL(English as a Second Language)とも呼ばれていました。我が子が通う学校では、別料金を払ってのオプション扱いになっていますが、参加の有無は生徒が選ぶのではなく、学校からの指示で取得するクラスになります。

一日の流れの中で1時間程、毎日取り出し授業が行われます。他のクラスからも英語初心者の子が集まり、同じレベルの子が集まるクラスになります。
ほとんどの場合は、通常クラスでのEnglish(日本の科目では国語のようなもの。)の時間に取り出し授業が行われますが、なかなかそううまいようにいかず、「楽しみにしていた音楽の授業中にEALで呼ばれた~」と言っているような日もありました。
EALの先生と担任の先生はコミュニケーションをとりながら、生徒のことを指導してくれているようです。

次女は最初の半年程度、通常クラスでは発言できなくてもEALクラスでなら発言出来ている、という状況だったようです。

2.オンライン英会話

タイにいくことが決まってすぐに、家族全員でオンライン英会話を始めました。
おしゃべりが好きな長女(当時8歳)は、オンライン英会話にはまりました。日本人の先生で、お兄さんお姉さん的なお気に入りの先生をみつけては一日に3回も4回も受講したりしていました。

英語に全く触れたことのなかった次女(当時5歳)は、元来のシャイな性格もあり、当初はなかなかオンライン英会話を受講することができませんでした。しかし、キャラクター先生や優しい日本人の先生に出会い、週に1回程度はできるようになっていきました。

長女に関しては、「帰国子女」や「留学経験」のある日本人の先生と仲良くなり、気持ちを聞いていただいたりして、メンターのように相談させていただいています。
私自身が帰国子女でも留学の経験もないので、娘の話を聞いてくれるお兄さんお姉さんがいてくれるだけですごく心強いです。

3.英検対策


インターナショナルスクールに通いはじめて約1年たった現在、
長女(小学校4年生)は 準2級
次女(小学校1年生)は 5級に合格しています。
英検受験の一番のよいところは、英語学習の道筋が見える化できるという点です。

インターナショナルスクールのクラスの中では英語能力が劣っている娘たち。ネイティブである西洋人や、幼少期から英語に親しんでいるインド人などと比べるとどうしても不利です。

それでも、少しずつですが確実に英語力はアップしています。
私から見れば、娘たちの英語上達は素晴らしいのです。
それを、目に見えるカタチにしてやりたいと思い、英検を受験しています。

また、シャイな次女はしゃべるよりも読み書きの方が得意で、コツコツ単語を覚えるのも得意です。
そのため、次女にはオンライン英会話よりも、英検対策のように「学習」っぽい方が合っているようでした。

2人の娘を見ていて、同じ外国語でも吸収の仕方はそれぞれ違うのだなあと感じています。
聞くのとしゃべるのが得意な長女。
読むのと書くのが得意な次女。
それぞれの得意な方法で、学習をサポートしていきたいと思っています。

メンタルサポートの必要性

娘たちがインターナショナルスクールへ入学した当時の年齢は、8歳(小学校3年生)と5歳(年長)でした。
語学を学習するにはベストと言われる年齢です。

遊びながら語学を身に着けられるという年齢であり、中には「言葉が通じなくても誰とでもすぐに遊べるし、すぐにしゃべれるようになった」という飛び込みOKタイプの子もいらっしゃるのでしょう。

しかし、我が子たちは頭で考えるタイプ。精神年齢が高いというか、慎重に様子をうかがうタイプです。
そのため、当初は子どもながらに辛そうでした。

これまで小学校でも幼稚園でも、「自分は勉強も運動もできる方だ」と思っていたのに、新しい学校に来たら先生が何を言っているのかまるでわからないのですから当然です。
また、日本の学校とはシステムも雰囲気も、座り方や褒められるコトや叱られるコトも違うのですから戸惑います。

例えば、授業中は静かに聞くべきだと思っていたのに、どんどん発言する子の方が褒められたり。
休み時間にトイレに行くという習慣だったのに、トイレ休憩がなく自分のタイミングで手をあげて行かなければならなかったり。

困ったことがあっても先生に言うこもできず、友だちに聞くこともできない。
さらには、補助の先生がついてくれて教えてくれるけれど、自分だけ補助の先生がついているということも悔しかったようです。

親としてしてやれるメンタルサポートは2つ。

1.とにかく話をいっぱい聞いてあげること。(日本語で)

2.自己肯定感を失わないように配慮してあげること。

1.話をいっぱい聞いてあげること。

まずはお家で、学校でたまったストレスを吐き出させてあげることです。
次女は、学校終わりに私と会うと、その瞬間から30分程怒涛のようにおしゃべりがとまりませんでした。約半年そのような状態が続きました。

一日中言いたいことも言えずにこらえていたのですから当然ですよね。
怒りの感情が激しく、私はとにかくサンドバックのように受け止めました。学校で感じている戸惑いや恥ずかしさや悔しさなど自分でもどうすることもできない感情の渦を、母親の私にしかぶつけられなかったのだと思います。

学校に行き始めて1年たった今では、下校後の怒涛のおしゃべりと怒りの爆発はなくなり、心穏やかに学校であったことを話してくれるようになりました。

2.自己肯定感を失わないように配慮してあげること。

クラスの中で自分だけ英語がわからない、しゃべれない。
そしてそれを自分だけでなく周りの誰もが一目瞭然である状態。これはさぞかし悔しかったと思います。

でも、「聞けない」「喋れない」から理解していないわけでも、出来ないわけでもないんです。
英語の能力とあなたの能力は別のものだと、何度も言い聞かせました。
また、本人が得意なことを必死でかき集めて先生に伝え、本人にも自覚させるようにしました。
フラフープが上手、ボール投げが上手、足し算ができる、絵が上手、チェスが上手…。

その甲斐あってか、算数や体育、アートなどは比較的早い段階から参加できるようになっていきました。
先生も、そういう時間に沢山褒めてくれたそうです。

そして、問題の英語については「英検」を受験することにしました。
それはクラスでは一番英語ができなくても、確実に英語力が伸びていることを自覚してほしかったからです。
「ママが英検5級に合格したのは中学1年生のときだよ!小学1年生で合格するなんてすごい!」というように、今の学校ではあなたは苦労しているかもしれないけれど、日本に帰れば英語ができる方なのよ、と場所によって物差しが異なることを伝えました。

数年後に日本い帰った時に、きっと数学や国語など日本で教育を受けた同年代の子たちよりも劣っていることもあるかもしれません。そんな時に、「私には英語がある」と思える客観的にも示せる根拠になるのではないかとも思っています。

相変わらず学校のクラスの中では一番英語ができなくても、確実に英語力がアップしていることが実感できて自己肯定感を保つ材料になっているようです。

まとめ

インター生に英検受験は必要か?について、今のところの結論は
「英語学習の上達の道筋を見える化するため」また「自己肯定感を損なわないため」に有効であると、私は考えています。

TOEICの方がよいという声も聞きますが、TOEICは試験内容が1パターンでその出来を点数で表すタイプなので、英語初心者には難しいと感じています。また、問題数がとにかく多く、試験時間も長いので、長時間座っているだけでも小学生にはきついです。
小学生が英検5級程度から3級程度まで一歩一歩進んでいる実感を得るには、級によって問題レベル自体が調整されている英検の方がとっつきやすいと思います。

また、日本的英語教育であり時代遅れ、という意見もたまに見ます。けれど、昔と比べて、リスニングとスピーキングの配点が高くなっているなど、十数年前に親世代が受けていたものよりも進歩しています。
長女はほどんど勉強せずに受験しましたが、リーディングの点数は低いもののリスニングとスピーキング、ライティングで高得点を得て合格したの見て、英検は実用的な4技能をバランスよく反映した結果を出していることを実感します。

英検受験は高い(特にタイで受験すると日本の1.5倍くらいの金額と労力がかかります💦)ですし、親としては面倒な面もありますが…。

インターナショナルスクールに通い頑張っている子どもたちの「英語学習サポート」と「メンタルサポート」の両面に関して、英検はよさそうだなあと思っています。

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