小学校受験を控えたママさん、パパさんお疲れさまです。
そろそろ受験本番!
お子さんが頑張ってきた成果を、なんとか実らせてあげたいと思いますよね。
親子面接を上手く乗り切りたい!と
お考えのママさん、パパさんのために
地方の国立附属小学校受験の親子面接で聞かれたことと、
回答して無事合格をつかんだ内容についてお伝えしてみたいと思います。
ご参考になれば幸いです。
合格して入学した後に
「ご家庭の明るい雰囲気が伝わってきて印象的な親子さんでした」
と、面接時の先生に声をかけていただきましたよ
この記事では、親子面接の質問と回答例について書いています。
当日の服装や、集団観察については下記の関連記事を参考にしてみてください。
親子面接で見られているのは〇〇と〇〇〇〇
さっそく結論から申し上げますと、親子面接で見られているのは
家庭での教育に対する「姿勢」と
「親子関係」
です。
これは、お受験専門の先生や塾でも言われていることですよね。
私も、実際に親子面接を体験してみて改めて納得しました。
つまり親子面接で
愛する子どもを大切にしている「姿勢」と、
良好な「親子関係」を伝えることができれば、
親子面接は大成功と言えます。
家庭での教育に対する姿勢
ご家庭での教育に関する姿勢というのはさまざまだと思います。
高みを目指して厳しめに躾をされているご家庭もあれば、
子どもの自主性を重んじてのびのびとさせているご家庭もあるかと思います。
教育姿勢に正解はありません。
面接時に大切になってくるのは、
ご家庭の教育姿勢を自覚していることと、
受験する学校の教育方針を理解していることです。
ご家庭の教育姿勢と学校の教育方針が似たような感じでしたら問題ありません。
例えば、
・家は「厳しめ」
・学校は「のびのび」
や、その逆など家庭と学校の姿勢が異なるようでしたら
見え方、見せ方に注意します。
自覚して見せ方を注意すれば、姿勢が異なっていること自体は問題はありません。
親子の関係性
特に重要となってくるのが、この「親子の関係性」です。
子どもが怯えている様子などがあると
親子関係が好ましくないと受け取られてしまいます。
これは、何を話すのかではなく、面接の間の態度の端々から観察されています。
子どもの態度だけではなく、親の態度も見られていますので、意識しておくとよいと思います。
親子面接の質問と合格した回答例
実際どんなことを聞かれるのかしら
受験する学校の親子面接の傾向がわかっていれば、
事前に練習ができて安心よね。
毎年ほとんど変わらない学校が多いらしいですよ。
では具体的に我が家の事例をご紹介していきますので、
読者さまのご家庭に合ったご回答をお考えになるヒントにしていただけましたら幸いです。
面接で親が聞かれたことは、下記の内容でした。
わが校の場合は、先輩ママさんから事前に聞いていた内容とほぼ同じでした。
- 子どもの長所
- 子どもの短所
- 家からどのくらいの距離でどのように通うか
- 電車通学などは心配ではないか、何か対応をしているか
- 学校に期待すること
このような質問にどのように回答したか、書いていきますね。
子どもの長所
子どもの長所は、お子さんの長所を伝えればよいので比較的言いやすいと思います。
わが家の長女の場合は
「好奇心旺盛で、物事に自らの意思で積極的に取り組めること」と答えました。
具体的には?と聞かれましたので
「幼稚園の学芸会で、ソロの歌パートがある役をやりたくて、オーディションに臨んで合格し、家でも沢山練習して見事にやりきりました」と答えました。
「家庭の教育姿勢」と「親子関係」をお伝えできれば充分ともうしあげましたが、
長所をいうときには更に、下記のことを念頭においておくとよいです。
それは、
①受験する学校の教育方針、育てたい児童像に寄せた言葉で表現すること
②具体例を言えるように準備しておくこと
です。
受験した学校の教育方針は「自ら考え、自ら動ける子」でしたので、
明るく活発なわが子の様子を「自らの意思で積極的に」という学校の言葉に合わせて表現しました。
こういうことを書くと
「うちの子長所がないんです」とおっしゃるママさんがたまにいらっしゃいますが、
絶対にあります!
絶対に絶対にあります!
そして、学校の方針に合わせて表現することはどんな子でも可能です。
例えば、大人しくてじっくりタイプの子でしたら
「集中力があることです。本を読むことが好きで、大好きなトーマスの本をじっくり読んでは私に教えてくれます」
なんて言えば、じっくりタイプで勉強熱心でありながら主体性を持った子という印象をお伝えすることができるのではないでしょうか。
長所をお伝えして、面接の先生に「この子が学校に入学してくれたらいいなあ」と思ってもらえたらいいですね。
子どもの短所の伝え方
長所より少し難しいのが、短所を伝えることです。
でも、短所を聞かれる意味って、何なのでしょうか?
私は下記の2点だと思います。
①親子関係を見たい
②子どもの、より個別的本質的な面を知りたい
ですので、短所を伝えるときには、隣に座る我が子に配慮したカタチで
面接官に答えることをお勧めします。
わが子のことを優しく一目見てから、優しいお顔でお話をされるといいと思います。
ママ友やご夫婦でわが子の短所について話す時は、口がとんがっていませんか?(笑)
「もう困っちゃう」という表情でおしゃべりしていると思います。
しかし、ここは面接です。悩みを相談する場面ではありません。
子どもを愛情を持って育てていることをアピールする場だと考えるとよいと思います。
また、「短所」は「長所の裏がえし」という観点でお話されるといいと思います。
わが子の場合ですと
「好奇心旺盛で、ワクワクすることに向かって一生懸命な子なので、
少し雑なところがあります。
自分が通った後の扉を閉め忘れたり、
脱いだ服を畳み忘れたりするところがあります。」
と答えました。
隣の長女は私の顔を見あげてテへへという感じで笑っていました。
ここで重要なのが、「好奇心が旺盛で、ワクワクすることに向かって一生懸命な子」
ということを必ず入れることです。
短所を言う時間ですが、長所について強調する場にしてしまえばよいのです。
しかも、短所は些細なことです。
扉を閉められない、服を畳むのを忘れることがあるなどは、
6歳の子どもでしたら、あたりまえのことではないでしょうか。
また、
「扉を閉めません。服が脱ぎっぱなしです」
ではなく
「扉を閉め忘れることがあります、服を畳むのを忘れるときがあります」
ならば、いつもは出来ているけれど、たまに忘れちゃうんだな…と
思ってもらえるのではないでしょうか?
実際は、100%の確率で扉を閉めない、服が脱ぎっぱなしであってもです(笑)
ウソはついていません。
子どもの短所を伝える場合は…
・優しい笑顔で
・短所は長所の裏返し
を意識されると上手くいくと思います。
子どもの短所を言う時は笑顔で!これはママもパパもですよ!
「家からの距離」「通学経路」 対策はしているか?
これは小学校受験ならではの質問ではないでしょうか。
幼稚園、保育園を卒園してほやほやの小さな子を、
電車やバスで通わせるわけですから、学校も家庭も心配を抱えています。
また、親の姿勢が見えやすいところだと思います。
「家から学校までどれくらいですか?心配ではないですか?」
という質問に我が家はこう答えました。
「電車を乗り継いで10分。その後バスに10分乗ります。ドアツードアで40分かかります。
はじめの1年間は最寄りの駅までは親が送ります。
また、合格しましたら、春休みに親子で通学の練習をする予定です。」
どれくらいの時間がかかるか、危険はないか、親はどの程度把握して気を配っているか、
本人はよく理解できているか、などが試される質問だと思います。
また、我が子の受験の場合は前日に学校近隣で事件がありました。
刃物を持った不審な男が家屋に押し入ったというものでした。
直前に起きな事故や事件があると、それに絡めた質問もされます。
「昨日近隣で事件があったのはご存知ですか?
お子さんを一人で通学させることについてどのようにお考えですか?」
と聞かれました。
「大切なわが子なので大変心配です。
意識的に機会を設けて、親子で防災や防犯について学び、
それでも避けれない場合もあると思うので、
周りの人に助けを求めることなども 一緒に練習していくつもりです」
と答えました。
家庭の姿勢を示すよい機会だと思って
「親も学び、必要があれば積極的に取り組む」姿勢を示しました。
学校に期待していること
「学校に期待していることは?」という質問がきたらラッキー!
プロポーズできると思って、積極的に学校へアタックしましょう。
例えば自分のことを何も知らない通りすがりの人から結婚を申し込まれても
全然嬉しくないし、即お断りしますよね(笑)。
「自分のことを見ていてくれる」
「自分のことをよく知った上で好きだと言ってくれる」
から結婚するのですよね。
ですから
「あなたのこと(学校)をよく知っています」
「だからあなたが好きなのです」というアピールが大事です。
「学校開放日に来た際に、児童のみなさんがイキイキとした表情で挨拶をしてくれて、
こんな学校でわが子を学ばせたいと思いました。」とか。
「学校説明会で拝見させていただいたビデオの運動会の熱気から、
お子さんたちが自主的に学んでいらっしゃる様子が伝わってきたので、
わが子がこの学校の一員になったら、この子らしくのびのびと成長できると確信しました」
など、具体的な誉め言葉と、我が子との接点を述べるとよいと思います。
この時も、学校の教育方針にある言葉によせるカタチで回答するとより伝わりやすいと思います。
わが子の学校の場合ですと、「自ら考え、自ら動ける子」という方針でしたので、
「イキイキとした表情」「自主的に学ぶ」在校生を拝見したということを伝えました。
学校や面接官にお世辞を言う必要はありませんが、
「学校の目指すべき生徒像が伝わっている」ということは、やはり面接官である先生方にとっては嬉しいことだと思います。
小学校受験面接対策 まとめ
面接で聞かれる質問は様々です。
そのための回答をすべて用意しておくことはできないかもしれません。
けれど「面接で先生方が見たい聞きたいことは何か」ということを認識しておくことで、
ご自身のご家庭らしい回答が、どんな質問に対してもできると思います。
具体的な教育については各ご家庭により様々だと思いますので、
質問に関する個別の回答も様々あって当然。
模範解答はありません。
面接官である先生にお伝えするのは、
「質問への解答」ではなくご家庭の「姿勢」「親子の関係性」です。
お子さんを大事に育てている姿勢、そしてお子さんを大切に思い尊重し合えている親子関係が日頃からあり、
それを面接で言葉や表情で伝えることができれば、親子面接は大成功だと考えられます。
ご参考になりましたら幸いです。
ママさん、パパさん、お子さんにとって、良い結果になりますようにお祈りしております。