わが家の娘は、地方の国立大学附属小学校の受験にチャレンジし、合格しました。
この記事では、国立小学校受験の選抜試験はどのような試験だったか、
という体験記を書いていきます。
入学した後に、面接を担当された先生から「明るくてとても印象的でしたよ」とおほめの言葉をいただきました
いち受験者の体験談ですが、参考になったら嬉しいです
国立附属小学校受験についての情報はネット上でなぜ見つからないのか
ところで、国立附属小学校受験のブログ記事って、あんまりないんですよね。
特に体験談。
受験前にかなり探しましたが、ほとんど見つけられませんでした。
記事がない理由は、入学してからわかりました。
うちの娘が合格して通っていた国立附属小学校では、学校関係のことをブログやSNSへ発信することは基本的にNGとされていたからです。また学校からの通達以外でも、親同士で「気品を保ちましょう」?という連帯感のようなものを感じました。SNSと気品についてはここでは問題にしませんが(笑)。
では、なぜ私が書いているか…。
理由は、我が家は夫の海外転勤によって、通っていた国立附属小学校を辞めたからです(笑)
でも、学校は大好きでしたし、大変お世話になったので、学校にご迷惑がかからないように学校名を伏せて書いていこうと思います。地方のある国立大学附属小学校の体験談ですが、他の附属小学校との共通点も多いようですので、参考にしていただけましたら幸いです。
国立大学附属小学校の選抜試験の内容
ひとくちに国立大学附属小学校と言っても、選抜試験の内容は様々のようです。
筆記試験があるところもあれば、抽選のみというところもあり、その両方ということもあります。
娘の受験した、とある地方の国立大学附属小学校では、筆記試験はありませんでした。
(「名前だけ書いた」…と本人は言っていました。)
娘の学校では、「集団観察」と「親子面接」のみによって選考されました。
書類選考、抽選は行われていません。
この記事では、我が家が体験した「集団観察」「親子面接」選考について詳しく記していきたいと思います。
集団観察・行動観察
「集団観察」(行動観察)とは、聞きなれない言葉ですよね。
4~5人のグループで遊んだり、コミュニケーションをとっている様子を
試験監督者(先生方)が観察するというものです。
個性や、発達の様子、コミュニケーションの取り方などが観察されるのだと思います。
具体的には、
子どもたち4~5人が上級生(5年生でした)に引率されていくつかの教室を周ります。
絵本を読んでもらったり、簡単なゲームや実験をしたみたいです。
ゲームでは、ボールを転がしてボールの軌道を予測する理科のようなことや、
ジャンプをするような体育的なものがあったようです。
中でも特徴的なのが、家庭科室へ行ってエプロンをつけて手を洗ったというものです。
先輩ママからの情報によると、年によってはチューリップの球根をプランターに植えたり、
水槽に手を入れて何かを拾い上げたりということがあったようです。
ここで何を見られているかというと、
水や土を触り慣れているか、
触る時に自分で袖をまくれるか、
終わった後に手を洗ってハンカチで手をふけるか、
ということだそうです。
生活力や注意力が観察されているようです。
この間、親は待合室で待機です。
わが子は「楽しかった~」と言って帰ってきました。
受験の集団観察のため、ってわけじゃありませんが。
生活力や、集団の中での立ち振る舞いを教育するのは、家庭の中なのかなと改めて思いました。
親子面接
受験した学校は、親子面接でした。
我が家は 父親不在で、私(母親 )だけが参加しました 。
普段は比較的育児に協力的な夫ですが、受験当日が「年に一度どうしても仕事を休めない日」ということでした(笑)。
応募書類を出す際に事務の方に「夫が受験当日同席できないのですが…」と相談すると「全然大丈夫ですよ」という回答。
実際、試験当日に片親だけしか来てない家庭が 1/3ぐらいいたので、娘が受験した学校では本当に全然大丈夫だったようです。
親子面接 子ども
子どもは、下記のことを聞かれていました。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- 受験する学校の名前
- 幼稚園保育園のお友だちの名前
- 小学校に入ったら楽しみにしていること
事前に知人の方に伺っていた面接内容とほぼ同様でした。
家で何度か父親相手に練習をしていたので、緊張しながらも受け答えはできていましたが、住所が途中でわからなくなってしまっていました。
ただ、わが子は住所が言えなくなってしまいましたが無事合格しましたので、ちょっと間違えたり、緊張して言えなくても大丈夫です。
正しい回答よりも、答えがわからなくなった時の親子関係などを見ているのではないかと思います。
親子面接 親
親の面接では下記のようなことを聞かれました。
- 子どもの長所
- 子どもの短所
- 家からどのくらいの距離でどのように通うか
- 電車通学などは心配ではないか、何か対応をしているか
- 学校に期待すること
を聞かれました。
「家庭の教育に対する姿勢」と「親子の関係性」を見るのが目的だと考えられます。
親子面接についての質問内容と、合格したばるママ親子の回答については下記の記事にまとめました。参考になさってみてください。
集団観察・親子面接時の服装(女の子・ママ)
子どもの服装はこんな感じで揃えました。
集団観察があったので、一般的なボレロワンピースではなく、キュロットにしました。
結果的に動きやすくて、子どもの活発さが発揮できてよかったと思っています。
お受験服 女の子
- 白いブラウス(袖ゴムつき)
- 紺色ベスト
- 紺色キュロット
- 白い靴下
- 幼稚園で使用している上履き持参
- タオルハンカチ、ティッシュ
- 髪型 2本みつあみ
集団観察がある場合、服装は「動きやすく乱れにくいこと」が重要です。
ブラウス、キュロットはネットで購入しました。そこまで高くないので、サイズや用途にぴったりのものを購入してしまうことをお勧めします。
そして、家でも何度か着て動いてみて、動きやすいと感じておくと当日に緊張しすぎなくてよいと思います。
服装に関して詳しく書いた記事も参考になさってみてください。
お受験服 ママ(母親)
私自身は仕事用(独身時代の)の紺のスーツで行きました。
お受験ママ用のネイビーワンピースは検索するといくらでもでてきますが、ここにお金をかけ出すときりがないので、もう手持ちのもので。
そうそう、スリッパだけは買いました(笑)。
その後の授業参観などでも大変重宝しました。
ママ(母親)の服装はキチンと感があれば大丈夫だったようです。
まとめ 国立大学附属小学校に受かる子の特徴
地方の国立大学附属小学校受験。我が子が受けた学校は、抽選も筆記試験もなかったので、「集団観察」と「親子面接」で合否が決まったと言えます。
集団観察では
・子どもの個性
・発達状態
・コミュニケーションの取り方
・生活力
・注意力
などが見られていると思います。
ただし、これはその時点でどこか欠けていても全然大丈夫!
国立大学附属の小学校は、大抵大学の教育学部に併設されています。将来先生になる大学生の実習や研究の場としての小学校という側面が強いんですね。ですので、完璧な子は求められていません。私立の小学校よりは多様性が求められていると考えてもよいのではないでしょうか。
「親子面接」では
・家庭の教育に対する姿勢
・親子関係
が見られていると考えられます。
また、国立大学附属小学校に入学してみてわかった
受かった子の特徴をあげてみたいと思います。
それはズバリ、
受験する本人がその学校に行きたいと思っているかどうか
です。
受験会場には受けたくなさそうにしぶしぶ座っている子がいました。
でも、入学してみたらその子たちは入学していなかったんですよね。
本人が「行きたくない」「受験なんかしたくない」「興味がない」
と思っているご家庭は、結果的に国立附属小学校にご縁がなかった印象があります。
子どもの意志というのは親子面接で必ず伝わるものです。
親の希望とは関係なく、
通いたい子は合格して、通いたくない子は合格しない。
子ども本人の希望がなんとなく通っているように感じました。
まってまって!実はうちの子、そこまでまだ乗り気じゃないのよ…
どうしよう…
子どもが受験に前向きじゃない場合には、学校見学に行ったり、
実際に通っているお姉さんお兄さんと会ってみるといいかも。
憧れの気持ちが芽生えて、受験に前向きになったらいいですね。
これを読んでくださったご家庭のママさんパパさんと、お子さんのご希望がかないますように♪